たまたま手にした志賀勝栄氏の「パンの世界 基本から最前線まで」に刺激され、昨日ついに日本橋高島屋でシニフィアン シニフィエのパンを買ってきました。
2人暮らしというのに、3000円も…!
シニフィアン シニフィエのパン
「パンの世界 基本から最前線まで」は情熱的&理論的なパン作りの話が延々と書かれています。
パン職人や本格的に自家製パンを楽しんでいる人には多分ものすごく有益な内容と思います。
酵母や酵素、小麦やグルテン、水の作用など、パン作りの見えない部分が丁寧に書かれているので、本気の人には堪らない本かもしれません。
私のように、パンの出来不出来を運不運と思っている人間には遠い世界の話でしたが…。
でも、こだわりのパンを作るために、それらの材料と格闘する様子をうかがえて、高いパンも当然だわっと思えるようにはなりました。
今回買ったパンはバゲット プラタヌ、バゲット ドゥ ジュール、チャバタ、パン オ ノア、パン オ エラブル、ピカン、クロマメ(バゲットとチャバタ以外は数センチカットの詰め合わせ)。
目的の1つ、クロワッサンは高島屋店では扱っていないそうで、残念でした。
高島屋地階1階。意外にも地味な佇まいで、ウィンドウだけの小さなスペースでした(高島屋は写真撮影はNG=ナゼ?=とか。持参したイチデチの重さ倍増)。
かなりの期待で手に入れたシニフィアン シニフィエのパンではあったのですが、イメージとはだいぶ違っていました。
「パンの世界 基本から最前線まで」を読んで勝手に抱いたバゲットのイメージは、外側パリパリ、中ホワホワ。
実食の感想
でもギュッと詰まった感じで、更に言うなら湿っぽい。意外でした。
味は普通に美味しいです。
普通なので、期待ほどには感心しなくて…(ネット上でも絶賛されているシニフィアン シニフィエのパンなのに、本当に生意気な私)。
あのお値段でジャンジャン売れるのだから、きっと私の味覚が誤解しているんだと思います。
それで良いんです、我が家の経済を思うと…。
街中の普通のパン屋さんのバケットが大好きな庶民な私。
シニフィアン シニフィエのパンに恋い焦がれるようじゃ、ちょっと困ってしまいます。
ただ、ピカンやパン オ ノアのような具がギッシリ入ったパン達はすごく美味しくて(いかん、いかん)、かなり困ってしまいます。
具も厳選されているとしか思えない味わいの上、パンの中にあの量を入れて焼き上げるのは相当に難しいと想像するので、加点しそうになります。
いやいや、加点なしでも「美味し~ぃ」と思わず言ってしまうレベルです。が、1本買うと1500円~2000円。
これってパンの値段?と下町の主婦は思います。
安くて美味しいものが好きな私ですが、高くて美味しいシニフィアン シニフィエの具だくさんのパンとラタトゥイユでおうちランチ。
最高でした。
ホームベーカリー任せのパンでも充分
いつまでも運に任せず、ちょっとはマシなパンを目指さなくては…。
神を恐れず言ってしまうと、夫は「あなたのパンは美味しい!」と言います、ホームベーカリー任せのパンを。
夫婦揃ってシニフィアン シニフィエのパンは100年早い!って感じです。
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