かき餅を30年くらい作り続け、基本の作り方を進化させてきたので、まとめ版を書きます。
以前案内した分量も少し修正します。ベスト&オススメ版と思ってください。
冬の楽しみの1つは「かき餅」「揚げ餅」作り。
この時期じゃないと出来なくて、出来上がると1年中楽しめる、手作りお菓子の醍醐味を存分に味わあせてくれる「かき餅」。
干す時間はかかるけれど、手間はさほどかからないという、ずぼらな人(私)にピッタリの手作り品。
「かき餅」「レンジかき餅」の作り方
餅つき機か餅つき機能のあるホームベーカリーで、かき餅の元になるお餅を作ってください。
かき餅の場合、あらかじめ餅に塩と具(ゴマや昆布など)を入れるので、市販ののし餅ではできません。
揚げ餅は、油で揚げたあとに塩や醤油で味付けできるので、のし餅でも大丈夫です。
基本の分量
材料
- 餅米:1kg
- 塩:大さじ 1.5
- 胡麻:大さじ 2
または昆布:約半カップ(小さく細くカット)
または黒豆:約半カップ(洗って表面が湿った状態で)
黒豆のかき餅はとても美味しいですが、お餅が乾燥するとこぼれ落ちやすいです。
なので、私は近頃「黒千石」(すごく小さい黒大豆)を使っています。
作り方
- 蒸し上がった餅米の上に塩と胡麻(または昆布・黒豆)を振り入れ、捏ねる。
※黒豆は表面が湿っていないと餅にくっつき難く、乾かしてカットした時にポロポロ落ちます。 - 捏ね上がったら、3等分の棒状にし、四角い容器(保存容器や重箱など)に入れ形が崩れないようにする(蓋はしない)。
- 分割はお好みで。3等分くらいが、焼き網から落ちず且つ大きすぎずなので、我が家の好みは「1kgを3等分」です。
- 仕切りや容器との間にクッキングペーパーを使うとやりやすい。
- 半日おくと何とか切れる状態になるので、お餅として食べるコトも。
- 形が決まったら容器から出して、暖房のない部屋に1~2日放置。
- 中心まで固くなったら、2~3mmの厚さに切る。
※手が痛くなるので、ミトンなどで手をカバー。 - お盆に敷いたに新聞紙やキッチンペーパー、紙箱などを使い、水分を発散しやすい状態で切ったかき餅を並べる。
暖房のない部屋に2週間ほど放置(冷え冷えした室温と乾燥が重要)。
※置き場がない場合や量が少ない時は冷蔵庫に。
トースターや魚焼きグリルなどでコンガリ焼いてください。
トースターや魚焼きグリルで焼くときは、プレートに乗せて焼くと良い感じになります。
レンチン+トースターならとても簡単。
- レンジ内にかき餅を置き600Wで30秒、裏返して20秒レンチンする。
10秒するとムニュ~と膨らみ始めます。 - 火の通ったかき餅をトースターに並べ水分を飛ばしつつ焼き色を付ける
我が家の場合、「かき餅」に昇格する前に、半分は味つきお餅としてお腹に入ってしまいます。
白餅にしょう油と海苔も美味しいですが、この味つき餅はちょっと格別。
長女はこの味つき餅がある時は、連日朝食はコレでした。
と、いうふうに楽しんでもらえたら嬉しいです。
「揚げ餅」の作り方
焼いたり、レンジにかけたりするかき餅はあっさりとした旨味ですが、油で揚げると本当に芯から美味しくてイヤになります。
手間もカロリーも大変なのに、出来上がったらアッという間に完食ですから…。
かき餅を揚げ餅にする場合
薄くスライスされ中まで乾燥しているので、180℃で表面がきつね色になればOK。
乾燥が足りない場合は、少し温度を落として長めに揚げます。つまみ食いをしながらチェックしてください。
のし餅や鏡餅を揚げ餅にする場合
揚げ餅にするために、餅全体を乾燥させ、小さく壊れるのを待ちます。
ヒビは入りますが自然には壊れないので、ヒビの部分から気づいた時に割ります。
日にちをおいて、気長にやってください。小さい欠片の方が揚げる時にラクできます。
やわらかい状態ののし餅なら包丁で薄く、またはさいの目にカットしてから乾燥させるととてもラク。
揚げる時は160℃前後でじっくり時間をかけます。
厚みのある乾燥餅ですから、芯までなかなか熱が入りません。
芯の方まで熱せられると、乾燥餅が脹らみ表面が弾けて割れます。
表面がきつね色にもなります。これで出来上がり。
試食という名のつまみ食いで大きめのヤツを食べてみてください。
芯まで加熱されていたら、キッチンペーパーなどの上で油分を取りつつ、塩をふって味付けします。醤油はちょっと難しいです。
醤油差しからだと均一に味付け出来ないので(100均の)スプレー容器などを使ってください。
塩入り鏡餅を作ろうと思う
こうやって長い間鏡餅をかき餅にしてきたのだけど、考えてみれば鏡餅も最初から塩味をつけてしまえば良いんじゃないかと…。
今更ですが、今年の年末はその作戦でいきます。
本当は均一の味付けが難しい醤油の方を混ぜ込めば…とは思うんですが、茶色の鏡餅ってちょっと冴えない気がします。
真っ白な二段重ねがやっぱりお正月の気分を盛り上げますからねー。
ご安心ください! 寸止めしました(ヒヤッ)。
★ネコブログはこちら »