お腹の中のアレもコレも全消去(笑)し、9泊10日の病院生活から戻ってきました。かなり大きな手術跡にもかかわらず、当初からほとんど痛まなかったのでルンルンの入院生活。隣のベッドのキムさんと意気投合し、連日2人女子会。楽しかったです。毎食、仕切りのカーテンを開けて、一緒に食事をし、病院スタッフの笑いを誘ったりもしました。まるで小学生の給食時間。

仲良く病院食とはいうものの、手術翌日は絶不調。ベッドを少し起こしただけで、血圧がドッと下がり意識朦朧の体。手の届く範囲は狭く、文字通り何も出来ない状態でした。

そんな時「お手伝いすることはありませんか?」と声をかけてくれたのが、1日早く手術したキムさん。看護師さんは万全のサポートをしてくれるけれど、病気仲間の気遣いは本当に嬉しかったです。

体調が良くなってからは、20才の年の差も何のその、おしゃべりに花が咲きました。人一倍の優しさを持っているキムさんは、他の入院患者ともよく話し、時に励ましているようでした。その態度や眼差しがとても真摯で、私は久々「敬う」という単語を思い出したのでした。

自分の意見を持ちつつも、他人を敬う事を忘れないキムさんを見ていると、本当に清々しい気持ちになりました。キムさんのイントネーションや敬語の素晴らしさは、話す時の態度と無縁ではない気がします。私と話している時も「それは良い言葉なので書いておきます」と、メモしたり…。気持ちと努力で得たキムさんの日本語は本当に上手で、話し始めた頃は彼女を日本語のネイティブスピーカーだと思っていたくらいです。

호두,아몬드,율무차 호두,아몬드,율무차キムさんにはハングルや韓国の食生活の話も沢山聞かせてもらいました。

興味津々の私に「韓国のお茶です」とくださったのが「호두,마,밤,율무차」。初めて口にするタイプのお茶です。キムさん曰く「スープという感じかもしれませんが、韓国ではお茶です」とのこと。

くるみ、アーモンド、松の実、鳩麦、落花生ホール、かぼちゃの種の粉(一部欠片)をお湯で溶いていただきます。ほんのり、きなこのような香りがしますが、口当たりはずっと上品。甘みはあるけれど甘すぎず、滋養いっぱいという感じの美味しい飲み物でした。

韓国海苔食べ物の話では、韓国海苔で盛り上がりました。韓国海苔の作り方(自家製なら、海苔にえごま油を塗り、塩を振ってフライパンで焼く)を教えてもらって喜んでいたら…
「美味しい韓国海苔を送ります」(キムさん)
「いやいや、それは申し訳なさ過ぎる…」(私)
「本当に韓国で1番美味しいと思うのがあるんです」(キムさん)

そんなやり取りがあったのですが、退院して数日後、本当に韓国からキムさん一押しの韓国海苔が送られてきました。ものすごく申し訳ない気持ちだけれど、美味しさはさすがでした。とても上質なえごま油で丁寧に作られている感じです。お土産などで韓国海苔の味は知っているつもりですが、これは最高に美味しかったです。

キムさん、ありがとう! 手術で失ったモノはあるけれど、お友達を得たのでプラスマイナス0だわ。

・次回はキムさんに教えてもらった「じゃがいものチヂミ」のレシピを紹介します。
・その次は、病院食の紹介とその時に得た幸せの話を書く予定です。

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