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両親のいない運動会

家族4人全員が運動会、という珍しい今日。朝6時50分、出勤するパパに連れられてやって来た2人(ママはすでに職場に向かっている)。それから、ママが「今日の元気」のために用意したアンパンマンパンの朝食をとり、登園までの時間を過ごした。

途中、ママから「かんた はこ たのしんできてね……」とひらがなと絵文字(果太が読めるように)のメールが届いた。じゃ、写真で返事しよう!と写メールを撮って保存しようとした時、葉子がソファの背もたれから床に墜落。

たまたま下に置いてあった洗濯物カゴに頭から落ちる姿が本当にスローモーションのように見えた。首がグニャッと曲がって1回転。飛んでいって抱き上げたら、ワーワー大泣き。

「どこが痛いの?」と聞くと「おしっこ」。「えっ、おしっこ? おしっこ出たいの?」と聞き返したら、果太が横から「おでこって言ったんだよ。おしっこが痛いわけないでしょ」と。ごもっともデス。で、ママへの返事は写メールじゃなく、テキストメールになってしまった。午後見たら、眉間にコブが出来ていた。

8時半、玄関を出たら結構な雨。ジジが「これじゃ中止だよ」というくらい。でも、ともかく登園しなくちゃと果太に傘を持たせ、葉子を抱いて出発(なんせジジは三脚+イチデジの大荷物)。ジジには携帯で連絡すると言ったのだけど、保育園近くでは小雨になり、振り向くとジジも来ていた。

受付まで10分の余裕。ババはその間に家に忘れたプログラムやプリント全部を取りに帰宅(傘を持ち帰る)。あんなにキチンと準備したつもりだったのに、忘れ物をするとは……。

2才クラスの出し物は2つ。かけっこと親子競技。両方とも意味はちゃんと理解しているようで、無難にこなす葉子。大好きなダンスは上手に踊っていた。果太のように張り切るって感じではないけれど、それなりに楽しく思っているような様子。

親子競技が終わってゴールした途端、「はこちゃん ままがいいって いわなかったね」って。そんなにママとやりたかったのかとちょっと不憫になる。まぁ、でも親の環境をどっぷり被るのは当然のことだし、そんなにはいないと思う程普段可愛がってもらっているのだから、少々の試練はぶっ飛ばせるわよ。

果太は大張り切り。席に座っている時よくキョロキョロしていたけれど、あれは緊張のせいかしら? 興奮のせいかしら? 大きな出番はダンスとリレー。ダンスは真ん中の位置。そこでどうも周りをチェックしている様子。並んだ時ダメな子はいないかな?という目つき。ダンスはノリノリ。乗りすぎちゃって、どの動作も1拍(か2拍)早い。軌道修正しようともせずフィニッシュした。

リレーは圧巻。なんせ白組のアンカー。赤組に大差を付けてバトン(輪っかになっている)を受けたのだけど、全く手抜き(足か?)なく小さな小さなグランドを疾走(いや、ホントに)した。

私の周りの観客からも「うぉー、速いなー」って幾つも声が。グランドのカーブが急過ぎて、観客席に飛び出すのではないかと思った程。ゴール後意気揚々、列に戻る果太。転ばないで良かったね。というわけで、私の身内に初めて「足の速い人」が現れた日となった。

9時半過ぎには解散となっていた葉子も、果太がいるから保育園を離れられない。大勢の人と疲れから、「ばば これがおわったら かえるの?」と競技が終わる度に聞いてくる。抱いたり、トイレに走ったり、ババにはあまり余裕がなかったけれど、果太の親子競技だけは動画を残さなくては(ジジが競技に出るので)と集中していた。

先ほどチェックしたら、何とか写っていたので、一安心。が、がである。葉子のかけっこの動画を見て、椅子から落ちそうになった。スタンバイしている葉子を映しているのに、先生が「よーい、ドン」と言った瞬間、ボタンを押したらしくそこで動画が終わっていた。ジジが良いカメラで撮っているので問題ないのだけど、それにしても……ねー。「ドン」を聞いて、意味もないアクションを起こすなんて、回路が真っ直ぐ過ぎないか?

全種目が終わって、園長先生の涙の閉会挨拶。新型インフルエンザと運動会のプレッシャー、それはそれは大変だったのだろうともらい泣きしそうになる。果太が園からのお土産をもらっている時、真ちゃん到着。帰宅して、2人のために用意したお弁当を皆で広げた。

かんちゃん、はこちゃん、よくできました!

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