穏やか過ぎる印象の28歳でOL涼子。なのに、なぜか周りは賑やか。ハイテンションな展開に恐る恐る踏み出す足が少しおぼつかない。それぞれ個性の強い(傍若無人な)知人達に引っ張られ、時に欺かれ、それでも落としどころを見つけてはそろそろと前に進む。騒動に振り回されて、結局何も涼子には残らなかったけれど、その残らなさが涼子らしい。涼子の意気込みのない立ち位置を彼女自身はっきりと自分の生き方と捕らえたのではないか、な? 涼子同様、私も大いに騙された。
この作品、状況説明の繰り返しが物語の流れを全く止めてしまっている。難しい話ではないし、長い話でもない。読者に任せても良いんじゃないか、と思うのだけど。
(藤堂 志津子著)
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