「死ぬ」ってこういう事なのかもしれない、とある種安堵の気持ちを持たせてくれた。人は死に向かって生きているという事をかみしめた。話は1章ごとに完結しているが、最後の3章(その日のまえに→その日→その日のあとで)で見事につながる。
それぞれ欠けがえのない人(同級生、幼馴染、夫、母親、妻)を見送る。しかし現実的に死を受け入れ、確かなに愛し続け、けれど少し忘れていって、でも忘れきれなくて……。
考え抜かれたであろう著者の死生観に救われる思いがする。「わすれていいよ」には最上級の優しさを感じた。私もこんな言葉を残せるような死に方がしたいものだわ。
(重松 清著)
コメント