本 『コレラの時代の愛』

男女あるいは夫婦の間に起こる小さな事件やわき起こる感情をリアルに丁寧に描き、人の一生にはほんとうに沢山の事が起こるものだとため息をつきながら読んだ。むろん人生の全部が書いてあるわけでもないのに、すべてが書かれているように錯覚してしまうのは、著者の力量なのか。

この小説の核は、長き(50年以上)にわたり1人の女性を思い続けた男の人生、という事になるのだろうが、「思い続ける」という行為がどうも私のそれと一致しないので、その部分では全く迫力に欠けているように感じた。

(ガブリエル・ガルシア=マルケス著)

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