凡人では巡り会えそうにない出会いに満ちた著者の青春の日々。敗戦後教職を退いた後、13年にも及ぶ闘病生活を中心に、キリスト教、それに導いてくれたフィアンセ、フィアンセ亡き後一途に著者を見守るのちの夫、教え子、教会関係者。よくもこれだけの人々に特別の存在として認められたかとその人となりを大きさを思わずにいられない。
長く病に伏す人の忍耐や慟哭、小さなモノや事への目配り、だんだんに精神を鍛えられていくのだろうか?
彼女がキリスト教に導かれていく過程は、少し理解できる気がした。というか初めて、そういう心の向きようをもっともな事と思えたし、そうかもしれないと思えなくもなかった。大病ゆえにそれがくっきりと感じられたというワケではなく(否、やっぱりそうかな?)、厳しく自分を見つめていくと何がしかの信仰に近づくのか、と。
第2部、第3部を読まなくては……。
(三浦 綾子著)
コメント