ミシンご臨終

結婚する時、母が持たせてくれたシンガーミシンが春先から動かなくなっていた。簡単な部分を分解して掃除などしたら、少しマシになったけれどやはりどうしても下糸を拾わない。もう32年前の代物だし、と諦めつつもネットで検索。すると「その当時のミシンは非常に良くできているので、修理して使い続けられる。ともかく現物を送って見積もりを……」と複数の修理会社が案内をしていた。が、送るにもかなりの送料がかかりそうだし、直ると言われても修理代が高いのはイヤだしと思ってそのままになっていた。

それが、20日の区民まつりの会場で、「ミシンでお困りではありませんかー」という声に「困っていまーす」と何気なく答えたら、「どうしました?」と蛇の目ミシンの営業マン。説明すると「ともかく見に行きます。修理の話はそれからって事で……」と話が進んだ。願ってもない展開。

で、今日その営業マンが我が家でミシンを見てくれた。一番肝心な下糸を入れる釜の部分が7mmも誤作動しているそうで、修理は無理とのこと。当然部品ももうないし。雨の中、わざわざ来てくれ、結構な時間を費やしてくれたのに、直せなかったから無料でいいと。出張費だけでも……と話を向けても、お茶と菓子をごちそうになったし、話も聞いてもらったので充分です、だって。

ミシンには他の家庭機械類にはない「家族の物語」が多々あるそうな。そんな話や子どもミシン教室への誘い(孫は3歳なのでまだ無理だけど)、次に買うミシンのアドバイスなどしてくれて、恐縮してしまった。買うなら、7~8万円以上のモノにしないとダメよ、と言われたけれど、目星を付けているのは、通販生活のかイケヤの安いヤツなんだよね。ゴメン、蛇の目さん。ありがとう、蛇の目さん!

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