ちょっとばかり疲れて尖った感じのタエコが携帯電話も通じない、観光するモノもない島へやった来た。あるのはきれいな海と浜辺、ゆる~く“たそがれる”謎の人々。何も起こらず、でもタエコの心にはすごい変化が起こり、たそがれ人(びと)に同化していく。
もっとも謎度の高い浜辺のかき氷屋サクラの底力は計り知れない。素性も(と言えば、みんな不明だけど)何も全く解らないけれど、それでいいのだ!と思わせる静かな迫力。豆を煮ていたりすると、その現実っぽさが嘘でしょ、と思ったりする不思議。メルシー体操は秀逸。『かもめ食堂』以来、憧れつづけるもたいまさこさんにノックアウト。でも私は全然“たそがれ”から遠い人。もうちょっと荷物を下ろさないと、とてもめがね組に入れそうにない。
(新宿 シネマスクエアー)
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