チリからイタリアに亡命してきた詩人パブロ・ネルーダ宛の手紙を届ける仕事についた気力のないマリオ。女性からの手紙や小包の多さに驚き、パブロの様子をうかがううち、年の差や知性を越え、二人の心が近づいていく。
あまり余分なものを持たないマリオの無垢を愛すパブロ。詩の素晴らしさをパブロから教えられ知らなかった世界を体験するマリオ。パブロの助けをかり初恋を実らせたマリオの婚礼の時、帰国を許される手紙がパブロに届く。
再会を約束して別れた二人だが、マリオの生存中、パブロはその場を訪れる事はなかった。しかしマリオはパブロによって気付かされた美しいもの(それを感じる心)をパブロに送ろうと奔走する。マリオのその幸せなひとときの映像が心に焼き付く。再会は果たせなくとも、根本の幸せを味わったマリオは充分生きたと感じる。
(自宅 深川図書館から借りる)
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