『イルマーレ』

シカゴの女性医師ケイトは2006年を、建築家アレックスは2004年を生きながら、湖畔の郵便受けに置く手紙で知り合う。2年の時間差で会うことは出来ないが、お互いを深く理解して愛し合うようになる。どうしても会いたいケイトは、2006年のバレンタインの日に「イルマーレ」で会おうと提案する。イルマーレに予約を入れられるのは、ずっと先。そこに2004年にいるアレックスに予約を頼み、当日イルマーレに出向くが、アレックスは現れない。それは……と書くうちに時間軸がもう頭の中でメチャクチャにぶれて、全然2人の時間についていけなくなってしまった。時空を超えた出会いということがどうも理解出来ないので、仕方ない、その部分は端折ることにする。

知性のある大人の恋という事もあり、静かでしっとりとした印象。お互いに相手を大切に思い、出来るだけの事をしようと努める。湖畔の別荘はアレックスの父親が作ったもので、その父との葛藤など伏線となる話もなかなか良かった。多分、アレックスのちょっと暗っぽい印象はその当たりから想像出来る。また、目の前の交通事故で患者を亡くした(医師の)ケイトが、ハラハラと涙するのも、自覚はないもののそれがアレックスであるからなのだろう。

映画とは関係ないが、父親役の俳優は、あのサウンドミュージックのトラップ大佐だと夫に教えられ、ものすごく驚いた。どう年を加えても2人が重ならない。年を取るって凄いコトだ!

(新宿 武蔵野館)

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