猫を飼い始めてから、動物モノ(映画でも写真でも)は必ず見たいと思うようになった。
で、この映画。見て良かった。でも、字幕がなければもっと良かった気がしている。英語が判らないから、いつも字幕を頼りに洋画を見る。そうして見たこの映画は映像と言葉(字幕)がすごくずれているように感じた。美しく、過酷で不気味な自然の中で、過分なモノを求めず孤独に耐え生き抜いている人々の生き方(食のために狩りをし、木を切り家を建て、移動のために犬を従える)には、圧倒された。大昔、私の先祖もこういうふうに生きたハズとの思いや、今の時代でもこの生き方から離れない人がいるという驚きと。
さて字幕の方だが(もちろんこれが映画の意志であるのだろうが)猟を通じて生態系を維持し、自然を守るのが猟師の仕事で、それに誇りを感じているという件が何度も出てくる。これには納得がいかない。森林の乱伐を嘆く気持ちは理解するが、それとこれとは違う気がする。生態系といっても、彼らの言う生態系を維持とは、人間が困らない、あるいは現状を維持するというくらいの意味で、本当の生態系を維持とは、淘汰そのものと思うから。彼らが狩りにより、動物の平均化(?)を図り、絶滅を防ぐ事は生態系を壊すことにならないだどうか?などと思った。そしてその言葉が出る時は、自然の中の勇者のような彼らが、ちょっと不遜な存在に見えたりするのだった。
ノーマン・ウィンターを本人が演じ、変な言い方だが本人のような上手さで驚いた。驚くといえば動物の出る映画の撮影はどんなふうにされるのかしら。この映画でも、度々犬や熊などの演技に驚かされる。
(銀座 テアトル)
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