『東京タワー』

みんな美味しいところだけで関係が出来ているような、私には信じがたい人々のお話。透には、「詩史さん、どうして結婚つづけているの?」と聞いて欲しかったし、「恋をしたのなら、そんなふうに生きようよ」と言って欲しかった。ドロドロしたものに距離をおき、きれいに磨き上げたガラス越しに見る東京タワー。

東京タワーを見るなら、意を決し塔の下もくぐってほしい。今まで読んだ江國作品の中で、もっとも評価しにくい。この作品がヒットしたのはなぜだろう。どこが素晴らしいのか誰か教えて。

(江國 香織著)

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