夫を亡くしたジョディ・フォスターが、娘を連れ、夫の棺と共に故郷に帰る飛行機の中で、その娘が見あたらなくなる。心当たりもなく自殺のような状況で夫を亡くした事で、前夜から不審者の陰に怯える母親は、娘が犯罪に巻き込まれたと確信し、だんだんと平常心を失っていく。搭乗した飛行機の設計にかかわっていた事で内部を知り尽くしている母親は、あらゆる場所の検証を要求するが、「娘は搭乗していない。すでに父親と共に死亡している」というスチュワーデスの言葉に極限状態に。しかし、娘が窓に描いたハートに再び娘探しに走り出す。
母親を演じるジョディ・フォスターの憔悴と緊張が画面を支配し、 ドキドキしながら見入った。あの状況ではあんなふうになるだろうと想像できる精神状態を熱く演じていて、上手いナーと思う。ただ、話としては穴ぼこが多い気も。上記のスチュワーデスの言葉だって、ちょっと誤魔化された感じを受けるし、飛行機内部の調査でも、……。
でも、それはそれとしてエンディングまで楽しめた。最後に、母親に疑われ憤慨していたアラブ人が、そっと母親のバッグを手渡すシーンは素敵でした。小さな場面だけれど、あんな心遣いが見える映画が好きだナー。
(錦糸町 楽天地)
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