MENU

全然種類が違うんだよ

朝の見送りのみ。

雨の中、果太は歩き、葉子はパパの胸に抱かれてやって来た。葉子はお医者さんグッズを忘れてきたし、パパだったので、またまたグズグズ。果太はちゃんと恐竜ハウスを持参。朝から「ババ、恐竜ごっこしよう」なんて。ジジも大きいおばあちゃんもまだリビングに現れないので、ちょっとだけ付き合った。

果太はいつも通りティラノサウルスの係。私はトリケラトプスを渡された。恐竜ハウスからチビ恐竜も出して敵味方に分けた。「いくつあるの?」と聞いたら、数え始めた。「1匹、2匹……」。「恐竜って、1匹って数えるのかなー? 1頭とかかなー」と独り言を言ったら、急に果太が「ご、ろく……」と数え始めた。

仕分けした恐竜の特長などいろいろ教えてくれるのだけど、全然ダメな生徒で何度も同じ事を聞いている自分に気づく。首の長い恐竜を分けて置いているので「これとこれは同じでしょ。首長族じゃない(ババ、ワケわかんない世界にいます)」。

と、果太が「首が長いだけで同じにしたらダメなんだよ。これはココに鼻があって、こっちのはココにあるから、全然違う種類なんだよ」だって。丁度そこにジジが現れ、私は無罪放免。

3階の洗面所に行く時は必ず葉子が付いてくる。私は洗面所の鏡の前、葉子はお風呂場に入る。「こぶたさん、こぶたさん、この扉を開けてくれ」と声をかけるのが決まり。「やだよ やだよ そんなこと とんとんとんでもないよ」と言って欲しい私なのだけど、葉子は「やだ」と一刀両断。

目次