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昨日書き忘れた事

果太は一触即発の危機を脱し、下駄箱まで来たけれど家に持ち帰る荷物を持っていない。いつもは、私を見るなりママお手製のバッグを提げて来るのに……。

「今日、バッグ忘れちゃったの」って、ちょっとイヤそうに言う。そうか、でも着替えた服を入れた袋を持って帰らなくては。何処にあるの?と聞いても、フワフワして全然返事をしない。と、通りかかった女の子が「あ、それここだよ」と教えてくれた。

「これが、かんたくんのよ」と、お姉さんのような対応に絶句。果太が負けているのは告げ口君じゃなく、このお姉さんのような同級生じゃん。見事に完敗!

園庭の門を出ようとすると、「かんたくん、バイバイ」ってお姉さん同級生の大きな声。きっと果太の園生活は更に楽しいものになるだろう。お姉さん、よろしくお願いします!

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